2008 5/18開催 ROCK CRAWRING EXTREME ROUND1

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 遂に2008年のロッククローリングエクストリームが開幕した。今年からはストッククラス(35アンダー・オーバー)とスーパーモデファイクラスはイン/アウトこそ同一だがパスするマーカーが変更となっている。これまでは同一のコースだったのだがスーパーモデファイとストッククラスの中間を統一するよりも分けるほうがより競技としての面白みが増すとの判断だ。またボーナスセクションも設定された。

 ここで簡単にルールを説明しておこう。まずクラスわけはタイヤ外形35インチ以下のクラス、35インチ以上のクラス、そして無制限改造が可能なスーパーモデファイクラスの3クラスからなる。スタート、ゴールのなかにパイロンが4つ(2セット)設置されており、そのパイロン間(マーカー)をパスするとポイントが加算される。持ち時間は10分だが制限時間内にクリアできなければスタートから車両までの距離が計測され、それもポイントとして集計される。ただしパイロンタッチをしてしまうとそのポイントを失ってしまう。また、ウインチやハイリフトジャッキの使用でも減点されるほか、コーステープタッチは即DNFとなる。
 今年のセクションの特徴は先に書いたように今回からはストッククラスとスーパーモデファイクラスでのコースが異なるようになった。また、ボーナスセクションとしてコンクリートセクションが設定され、昼までに申告したエントラントのみこのセクションの挑戦権を得ることができる。このセクションは持ち時間7分。2つのマーカーを通過し、制限時間内にゴールするとボーナスポイントが加算される、起死回生の逆転が可能となった。

 まず1セクはスタート直後の左コーナーからストッククラスは大回りで緩めの登り、SMはきつめの登りをクリア。ここにあるマーカー1はほとんどのエントラントが危なげなくクリア。しかし鬼門はマーカー2。V字の大岩を越えたところにあるマーカーをクリアしようとしたエントラントのほとんどがここでスタックしてしまいタイムアップとなった。そんな全クラスでは唯一の両マーカーをオールクリアしたのがゼッケン10の築地/角地組。この結果は見事である。幾度もロック参戦経験のあるこのタッグ。流石のライン取りと腕を披露していた。また、ただ通過するだけでなく敢えて無視してエスケープラインを走るのも立派な作戦。同クラスで通過車両がないのを見越してゼッケン5の生夫方/岡本組はこの方法でストッククラス唯一のゴール車両となっている。

 2セクはスタート直後の岩山を登り、頂上で右にターンした後崖を下るというテクニックとともに度胸勝負のセクション。ここをファーストアタックしたのが昨年のエクストリームでストッククラス総合優勝を飾ったゼッケン2の三浦/清水組。しかもジムニーでの挑戦である。無謀とも思えるのだがそこは経験豊富な腕とロックマシンとして改造を施された車両。タイムアップでゴールこそならなかったがこの難マーカーをクリアしてみせた。またこのセクションで最速タイムを叩き出したのはエントラント中唯一の女性ポインターを擁する喜多/太田組。多くのギャラリーからの歓声にも支えられ、危なげなくフィニッシュして見せた。一方で上まで上りながらも下りで痛恨のミスを犯してしまったのがゼッケン11の杉本/川村組。下る途中でなんとステアリングを山側に切ってしまいそのまま前転。転がりながらマーカー2をクリアするものの自走不能で無念のリタイアとなってしまった。またSMクラスでも上に上るラインが探しきれずにバックドロップを喫してしまう車両も現れる。なかでも豪快な爆転を披露したのがゼッケン17の田尻/前浜組。ギアが入ってアクセルオンのまま横倒しになってしまったため、地面で車が暴れまわってしまった。

 そして3セク。ここはゴール前に2つの巨大な岩が立ちはだかる、毎回多くのエントラントを苦しめる名物セクション。この岩がへし折ったドラシャの数はちょっとしたものだろう。このセクションをクラス中唯一オールクリアしたのがジムニーJB31を駆る荒木ブラザース。毎回息の合わない掛け合いでギャラリーを沸かしてくれるのだが今回は見事な走りを披露。ストッククラスのみならずストックオーバーも含めてのオールクリアは素晴らしい。ギャラリーからも大きな歓声が沸き起こっていた。午前中の競技が終わった時点でストッククラスではこの荒木コンビが暫定1位。


これで終わらないのが今年のロッククローリング。そう、ボーナスセクションによって逆転満塁弾をかっ飛ばすことができるかも知れないのだ。とはいえコンクリートセクションは誰がどう見てもSMクラス用に設定されたコースレイアウト。ストックオーバークラスの車両が敬遠するなかでストッククラスから命知らずの3台がエントリーを表明。暫定1位の荒木組はこのセクションを辞退。この差が後で響くことになるとは誰が予想したであろう。ちなみにここでは制限時間以内であればタイムは関係なく、あくまで2つのマーカーをクリアしたものにボーナスポイントが加算される仕組みだ。最初にエントリーするのは暫定2位の生夫方/岡本組。だれしもが「無理だろう」と固唾を呑む中、しかもファーストアタックの重圧の中でのチャレンジでなんと見事にこのボーナスセクションをクリア。続く暫定3位の三浦/清水組もこのセクションをクリアしこの時点で荒木組の優勝がなくなってしまった。勝負の世界に「もしも」は存在しない。結果こそが事実である。次回、このボーナスセクションは多くのエントラントがチャレンジするのではないだろうか。
 超重量級のモンスターマシンが人間の上背をはるかに超える崖をよじ登る、もしくは降りる。それが手を伸ばせば届きそうな場所で見られるのがロッククローリングの最大の楽しみ。今回も多くのギャラリーで賑わったダイドーロッククローリングエクストリーム。なんとアメリカのロッククローリング専門誌「クロウルマガジン」の編集長であるティムピエル氏も自ら取材に訪れた今回のエクストリーム。ティム氏も「日本はクールなドライバーが多いね」と賞賛していた。世界からも注目を集め始めた日本のロックシーンから目が離せないのだ。次回は10月12日に第2戦が開催予定。この感動を共に味わおうではないか!!

(写真・レポート/Tomo’S PHOTO)

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