2007 9/30開催 B- ROCL(BASIC ROCK)

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 ベーシックロック、通称Bロックの第2戦が9月30日に開催された。前回は岐阜県のオフロードパーク黒井沢で開催されたが、今回は日本ロッククローリングの聖地、奈良トライアルマウンテンでの開催となった。

 ベーシックロックは文字通り、ロッククローリングの基礎となる大会。エクストリームがパフォーマンス優先(当然順位も決するが)ならば、ベーシックは一般の人たちでも気軽に(?)参加できるようにと設定されたレース。だからコースの設定はかなり緩やかに設定されており、マシンもエクストリームほど改造をしなくてもエントリーすることが可能だ。いや、可能だったはずだ。事実、前回のBロックでは前後オープンデフでのエントラントすらいたほどだ。しかし、ロックの女神のご機嫌が斜めだったのだろうか?前日から降り出した雨は一向に止む気配がない。そしてこの雨が数々のドラマを生み出す触媒となったのだ。
 だだ濡れの岩に砂がつき、トラクションどころかグリップさえままならない状態でBロック第2戦はスタートした。どのエントラントも思わぬ苦戦を強いられたのは1セク。転等こそなかったものの2つのポイントを通過できぬままタイムアップ、リタイヤしてしまう車が続出。1つ目のポイントではアタックがポイント直後の段差がどうしても越えられず、ラインを変えてアタックするうちに腹下に岩を抱えて亀になってしまうのだ。また2つめのポイントでは晴天時ならアタックできるキャンバー直下のポイントで、キャンバーでのグリップが得られず車がずり落ちてしまうのだ。 ギャップを超えるには一見有利に思える35インチオーバークラスの車両ですらこのポイントを通過できず、フロントだけを通過させる3輪通過の選択を強いられることとなった。
そんな中で奮闘したのがゼッケン22の水野・三浦組。ラストリーフのジムニーJA12である。いずれのポイントも4輪で通過し、見事完全クリアの最初の車になった。車やドライバーのテクニックもさることながらポインターのラインを読む「経験値」とそのラインを確実にドライバーに伝えられる「技術」。今回のような悪条件(とはいえ、屋外での競技なのだから雨が降り、それに対応できるのはテクニックでもあるのだが)ではそういったどれだけの経験値があるのかが勝敗を左右したように思えた。
 が、1セクで大きな歓声を受け取ったこのゼッケン22にも落とし穴が。なんと2セクエントリー直後に横転。ドライバーも車外に出て何とか車を起こそうとするも会えなくリタイヤとなり、この時点で入賞の可能性は消えてしまった。この2セク直後のギャップにはもう1台苦しめられた車が。お店の名誉のために名前を伏せるが、T&Tの大道さん(ポインターはこちらもお馴染み津田匡則さん)組。「ゆっくりー!」というポインターの声を待たずにキャンバーへ突撃。見事な横転を披露してしまった。ちなみに横転したのはこの2台のみ。だから決して超えられない壁ではないので、念のため。
 総出場台数25台という数は決して多いものではないが、いずれのエントラントも踏ん張りながら各々が現時点で持つ最大の、いやもしかするとそれ以上の力を出し切り岩と戯れていた。昼過ぎには一層強くなる雨の中、いずれのエントラントもレインウェアを着ての奮闘ぶり。そしてその走りに熱い拍手を送るギャラリーたち。見ているだけで思わず胸が熱くなってしまった。ただ自分のために、そして勝利のために熱くなるロック魂。ベーシックロックはより熱くなっていくだろう。
(写真・レポート/Tomo’S PHOTO)

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